2008-02

西海市教育委員会主催 学習コーチング研修レポート

長崎県西海市の教育委員会から、管理職向けのコーチング、ならびに、現場教員向けの学習コーチングの研修依頼を受け、6日に同市を訪れ実施してきた。西海市とのお付き合いは、昨年の3月から。学校評価制度で研究地域に指定された同市が、わたしの『プレシデントファミリー』(プレシデント社)で学校選択制度について書いた記事を見て、学校外の人間からみた学校評価基準に就いて話が聞きたいという依頼から始まったのである。今回は「学校評価を高めるためには内部の教員の意識改革から始めなければ」という狙いでお声がかかったのである。

西海市レポート 006


研修は、1部が管理者向け、2部が教員向けと、合計4時間の2部構成となった。わたしは今まで数多くの教員向けの研修をやってきているので、受講者の前に立った瞬間に教員たちの学習意欲や受講者同士の信頼度が分かる。西海市の研修では、教壇に立った瞬間に受講者の士気を感じることができた。また、講座の中で取り組む演習を通じて、受講者間の信頼関係が築かれていることも実感できた。同市教委の本多先生は、「ここは田舎でみな顔見知りだからじゃないですか」と説明してくれたが、それだけでないことは明らか。
その証拠に、研修後は近くの旅館で懇親会の場を持ってもらったのだが、そこに集っていただいた10名の管理職の方が、次から次へとわたしのところにお酒を注ぎに来てくれて、コーチングについて熱心に質問してくるのである。そのような会を持ってもらうこと事態もイレギュラーだが、そこで発せられる質問、ならびに体験談や教育論の質の高いこと、高いこと。西海市の新鮮な魚に舌鼓を打ちながら、教育談義に花を咲かせる。私にとっては至福の時間であった。

西海市レポート 009


同市の教育目標は、地域教育を基底とした「教育の里づくり」である。既に同市では地域と協同で開催するイベント企画、登下校時における地域の人の見回りなど、具体的な行動を起こしている。しかし本多先生(前出)はそれでは満足せず「できれば、地域の人にもコーチング研修を受ける機会を設けたい」と言う。地域の人が子どもたちにコーチング・・・?今までには思いもしなかった発想である。イメージとしては、子どもたちへの質問による気づきや動機付けというよりは、承認メッセージの励行だろう。「おー、佐々木君、前のバスケの試合、勝ったんだってね。次も頑張ってな!」「裕子ちゃん、髪切ったんだね」などといった、子どもたちへの声がけがそこここで聞こえているのだろう。子どもたちはそのような環境の中で、社会とのつながりを感じ、道徳心や郷土愛を育んで行く。学校では、内省型の質問を投げかけられる中で、目標力がついてくる。結果、街起こし企画が児童生徒からボンボン出され、大人がそれを支援し、形にする。その中から幾つかのイベントがメディアで取り上げられ、外部から人、モノ、金が流入する。そう、西海市は学習コーチングによって、益々反映していったとさ。

西海市レポート 014


と、こんな感じだろうか。妄想が止まらない・・・。西海市に行くと、幼少のころに見た風景が残されており、タイムスリップした気分になる。教員の方々のお人柄から、人情の深さも感じ、とてもすごしやすそうな街である。生まれ育った広島、現在住んでいる飯能に続き、第三の故郷にしたくなる。そんな街である。

西海市レポート 018


テーマ:学習コーチング - ジャンル:学校・教育

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Author:研修実施レポート
学習コーチアカデミーが実施した研修のようすをご紹介いたします。

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