バケツの水を、どう移すか・・・

コラムでも紹介した、品川区の某中学校で、コーチングの共同研究が
スタートした。その第一弾として、全校集会での講演を行った。
ここでは、コーチングそのものというより、「継続は力」ということを
気づいてもらおうと思った。
同アカデミーが提唱するところの「目標力」とは、目標を持ち、計画し、
遂行する力。計画するところまでは多くの生徒が取り組むのだが、
努力を継続することができない。
そこで、バケツを二つ取り出し、一つに水をいれ、その隣に空の
バケツを並べた。そして金ザルを持ち出しながら、生徒に問うた。
「この金ザルで、こっちのバケツの水を、、バケツに一切触れずに、
もう一方のバケツに移し変えるにはどうしたらいいだろうね」
3名の生徒に登壇させ、考えてもらった。生徒たちは最初、
「え〜、わかんな〜い!バケツに触っちゃだめなんでしょ?」
一人の生徒が考えた挙句、開き直ったかのように、次のような行動に出た。
「まー、でも、時間がかかってもいいんだったら、そのままザルで
右から左に移すかな・・・」
「ビンゴ!」。正解である。金ザルについた数滴の水滴が、いつしか
隣のバケツを一杯にするのである。わたしはそのことを皆に伝えたかったのだ。
一朝一夕に叶う目標などない。日々のコツコツとした努力の積み重ねが
あって、いつの日かバケツに水が一杯にたまったときにその成果が
一気にあふれ出すのだ。
このパフォーマンスをやりながら、自らにも言い聞かせた。
「教育業界へのコーチングの理解促進は、この水滴のようなもの。
あせらず、おごらず、地道な活動が必要。確実に水はたまっている。
いつかきっとあふれ出す日が来るだろう。その日を夢見て・・・」


