2008-07

第4回学習コーチング進路支援研究部会の模様

第4回学習コーチング進路支援研究部会の模様

6月24日、表題の研究部会が、16名の参加者を集め開催された。参加者メンバーは、高校教員、大学職員、学生、ジャーナリスト、コンサルタントなど、いつもながら幅広い層の方に集まっていただいた。

1.藤岡氏のプレゼンに聞き入る、参加者


内容は、AO・推薦入試における、志望理由書や自己PRの書き方。冒頭では、「一発芸がないとだめ」「成績は問われない」など、同入試制度における間違った認識に就いて触れた藤岡氏。数多くの難関大学に合格させた同氏の言葉には説得力があった。

2.AO入試で見られるポイントを解説


研修では、幾つもの大学の過去問(論文など)が紹介され、合格するケースとそうでないケースとではなにがどう違うかに就いて、細かい説明があった。学習コーチング初級認定を受けた同氏は、コーチングが子どもたちの資源を掘り起こすことに役立っている事例も挙げてくれた。

また、当日はAO入試で実際に合格した大学生が、受験生当事者としての立場から、リアルな受験体験談、および入学後の一般入試組みとの違いなどが紹介され、参加者の注意を集めた。

3.AO受験体験談を話す参加者


参加者からは、「入学後、進路を変更する生徒はいないのか」「受験校を1本に絞ることは、妥当か」「AO入試に向かない生徒像とは」「どのタイミングからAO入試を意識させるのが妥当か」等々、質問が絶えなかった。

藤岡氏がそれらの質問に一つひとつ丁寧に答えるうちに、予定の時間を30分もオーバーしてしまった。しかし、閉会後も参加者はしばらく会場に残り、名刺交換をしながら、それぞれの思いや感じたことを交換し合っていた。

4.参加者からの質問が絶えない・・・


私自身、AO入試に就いては数々の書物を読み、講演も聞いてきたが、藤岡氏の発表の中身はピカイチだった。私の知る限り、日本におけるAO入試の第一人者であろう。今後とも同氏とは連携をとりながら、学習コーチングとAO入試の親和性に就いて共同研究してゆきたい。

(佐々木)

テーマ:学習コーチング - ジャンル:学校・教育

新たな「スクールコーチング」のモデル

都立中学校との共同研究が新たに始まった。「学ぶ楽しさを実感できる授業づくり」という同校の研究を推進するため、今後一年間にわたり、要所要所で会議ファシリテーターとしての役割を担うことになった。

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課題に取り組む先生方


今回、同アカデミーが関与することの意義は二つある。一点は、会議で1対多のコーチングを展開することにより、全員の参加意識が芽生えてくることである。同校の校長もおっしゃっていたが、教科担任制の中学は、小学校と違い、全校が一丸となる風土ができにくい。

そこで会議では、各自の意見をポストイットに書いてもらい、自ら黒板に張ってもらう作業を取り入れてみた。この活動により、当事者意識が芽生え、みなで神輿を担ぐ雰囲気を醸成できるのではないかと思ったからだ。

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ポストイットを貼り出す、先生方


コーチングを会議に採用することの二つめの意義は、教員から出てきた意見を化学反応させ、新たな視点や疑問を誘発できる点だ。一般的に、教員文化の中には、「互いに干渉せず」という不文律があるように見受けられるが、今回全員から出てきた意見をまとめてゆくプロセスで、だれがどんな考えを持っているのかを確認することができるし、疑問や意見をぶつけることで、化学反応を起こすこともできる。

第一回目の会議では、こちらが予想していた以上に、各教員から意見が自発的に出てきて、活発な議論が展開された。これはひとえに、同校教員の一人ひとりの問題意識の高さの表れだと思う。会議でありがちな、代替案なき批判のみの発言もなかった。

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ポストイットに書いたものを整理する



会議終了後の教員の感想として、「楽しかった」「こういう研修なら何度でも受けたい」「研修中に寝なかったはひさしぶり」等というものが挙がるなど、一定の効果はあったものと思われる。

会議ファシリテーションは「1対多」のコーチングとも言える。今までの学校を対象としたファシリテーションといえば、「生徒募集」や「ブランド構築」をテーマとしたものが多かった。これら、学校全体にかかわる会議をファシリテーションすることは、「スクールコーチング」の概念である。

今回のように「授業づくり」をテーマとしたものははじめてであるが、今後も目標に向かって、全校一丸となっての取り組みを振り返ることは、新たな「スクールコーチング」のモデルと言えよう。同校の教員の方々が、今後どのように自らの資源を発掘し、変貌を遂げられるのか、とても楽しみである。

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「楽しい授業」のアセスメントで、キーワード抽出


第三回進路支援研究部会

第三回の研究部会は、洗足学園中学・高等学校の伊勢先生を講師にお迎えし、「進路指導における、コーチングとティーチングのバランスを考える 〜生徒の力を最大限に生かすために〜」というテーマで開催した。当日は、高校の教員、教員志望の大学生、プロコーチ、メディア、大学職員など、11名が参加した。

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講師の伊勢先生による発表


伊勢先生は、コーチングを活用し、大学進学の実績を飛躍的に伸ばしたことで、校内表彰もされている。会では、伊勢先生がかかわった2人の生徒の事例を元に、生徒の力を信じることの大切さ、生徒自身に資源をたな卸しさせることの大切さが説かれた。

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参加者から活発な意見が飛び交った

個人的に一番印象に残ったのは、一人の生徒が激変した際、「今まではいちいちうるさいと思っていたけれど、先生たちが本気になって自分を見てくれることに気づいた」と生徒自身が述べた事例である。声掛けの当初は「なぜわたしにだけ、うるさく言うのか」とコミュニケーションを拒否されていたが、実際には、その声がけ一つひとつがその生徒の心に響いていたのである。

大勢の生徒を相手にする日常では、声がけしても反応のない生徒は、ついつい注意を払わなくなってしまう。しかし、この事例でもわかるとおり、表向きは反応がなくても、内心は色々と感じているということがわかる。反応がなくても声をかけ続ける。気持ちは必ず何らかの形で伝わるものなのだ。

「うざいんだよ!」

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最後は、「生徒の力を最大化する進路支援」のアセスメントを皆で作成


我々大人は多感な子どもからこのように吐き捨てられることがある。しかし、うざがられるぐらいが丁度いいのかもしれない。最悪な対応は、無視すること。研究会で、声がけの大切さを再確認した。

古田中学校にて、「特別支援教育講演+学習コーチング研修」開催

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「今崎校長と談笑する南雲研究員」

広島市立古田中学校で、同アカデミー特別研究生南雲君と佐々木のダブル講演を行った。かねてより親交のあった古田中学校の今崎校長の要望にお応えしたものである。

テーマは特別支援教育。今やこのテーマは地域や学校を問わず、教育界では、最もホットな話題となっている。しかし現状はと言うと、言葉だけが独り歩きし、具体的な対処法の協議にまでは発展していないのである。

そこで今回は、今崎校長より、LD障害のことをカミングアウトしつつ、発達障害を持つ当事者の悩みを告白しながら、啓蒙活動を行う南雲特別研究生に講演の依頼がきたのである。

今や特別支援教育界では「当事者の悩みを語れる講演者」として、全国から講演依頼が殺到している南雲研究生。その苦難の道のりに、体育館にお集まりいただいた教員父兄らは、真剣に耳を傾けた。

今回の講演スタイルが通常と違うのは、南雲研究員の講演の後に、学習コーチングの研修がセットされたことだ。企画者である今崎校長は次のように語ってくれた。

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「今までの苦難を語る、南雲研究員」

「当事者である南雲さんの講演は、理屈抜きで多くの人の心を打つのはわかっています。しかしそれだけでは不十分。やはり、なんらかの処方箋まで提示してあげたかった。今回、佐々木さんにお願いしたのは、南雲君をどのように卒業まで支援し、その間にどのようなエピソードがあったのかを紹介して欲しかった。それらの話の中には、発達障害の有無にかかわらず、われわれ教員、または保護者が日常的に子どもたちとコミュニケーションをとる上で、多くのヒントがあると思ったのです」

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「当日は、80名近くの方が聴講した」

初日の講演は、PTA総会のあとということもあり、約80名近くの教員、保護者が集まった。二日目の研修は、土曜日開催と言うこともあり、学校側からは、特に強くに参加を呼びかけることもなかったが、30名近くの方にお集まりいただいた。これは前日の南雲研究生の講演が一定の評価をいただいたものと解釈したい。

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「熱心にメモを取る保護者たち」

発達障害のお子様を持つ保護者は限られているにもかかわらず。参加者からは積極的な質問が相次いだ。その多くは、今崎校長の狙い通り、南雲研究生に対する支援法を通じ、通常の親子関係、教師生徒関係へのヒントを模索するものだった。休日に参加する方だけに、教育に対する意識の高さを感じた。

今後も特別支援教育の講演の機会が増えることが予想される。今回の「南雲研究生の講演+研修」のセットは、新たな講演モデルとして、各所に紹介してゆきたい。

テーマ:学習コーチング - ジャンル:学校・教育

世界最大の障害者支援技術会議”テクノロジーと障害者 in LA”の視察レポート!

学習コーチング 第三回「特別支援教育研究部会」

「世界最大の障害者支援技術会議”テクノロジーと障害者 in LA”の視察レポート!」


第三回の研究部会は、情報分野のユニバーサルデザインを推進する、株式会社ユーデ
ィットの榊原直樹主任研究員をお迎えします。毎年恒例となった、ロサンゼルスの「障害者
支援技術会議」では、すでに発達障害者を支援するためのツールがたくさん紹介されて

います。その中身と今後の展望について、同氏に語ってもらいます。乞うご期待!


ユーディットとは

パソコンや携帯電話などのIT機器、情報家電を初めとする家庭内機器、ATM,自販機
などの公共端末、Webサイト、放送・通信など、ITにかかわる多くの製品やサービスを

できるだけ多くの人に使えるよう、自治体の情報発信や、企業のものづくりに多様な
市民・ユーザーの声を反映させることを目的として活動している団体です。 「生徒の実力を、最大に引き出す進路支援法」

<開催概要>
【日 時】
 2008年5月15日(木)18:30〜20:30
【場 所】
 学習コーチアカデミー(株式会社アットマーク・ラーニング内)
  *JR品川、大崎、五反田駅より徒歩10分


詳しくはこちらもご覧ください。

【定 員】
 20名(定員になり次第締め切ります)
【参加費】
 1000円
※当日お支払いください
※研究員は無料


【講 師】

榊原 直樹 様


アクセシビリティ・ユニバーサルデザインに関する調査・コンサルティングを担当。
デジタルハリウッド大学 客員教授 
新潟大学 非常勤講師
情報通信アクセス協議会 電気通信アクセシビリティ標準化専門委員会WG 委員
ISO/TC159(人間工学)国内対策委員会委員 SC4WG5メンバー
著書に「ITがつくる全員参加社会」(NTT出版)他、多数。

【申し込み】
 1)氏名、2)会員・一般の別、3)〒・住所、4)電話・FAX番号、5)勤務先、
 6)メールアドレスを明記の上、下記あてにFAX、Eメールまたはハガキでお申
  し込み下さい。

【お問い合わせ】
 学習コーチアカデミー 担当:佐々木 宏
 〒141-0001 東京都品川区北品川5-12-4 山泉ビル3F
 (株)アットマーク・ラーニング内
  TEL:03-5423-2812 FAX:03-5423-2813
  E-email:info@coaching-academy.jp

テーマ:学習コーチング - ジャンル:学校・教育

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